デイヴィッド・ホックニーがiPhoneを芸術の手段として発見したとき、彼の表現はまったく新しい可能性を得た。2009年春、彼は初めてデジタルペインティングを制作し、混ざりけのない純粋な光としての色彩がそのまま表れる画面上で、朝の風景を大胆な線とまばゆい色で描いた。2010年にはiPadを使い始め、より大きな画面が彼の表現の幅を広げ、色と光と線がより複雑に絡み合う描写を可能にした。この本に収められたそれぞれの絵は、ホックニーのヨークシャーの自宅の窓から見える一瞬をとらえている。鮮やかな日の出や淡い紫の朝空、穏やかな夜の風景、あるいは春の突発的な到来。窓ガラスに浮かぶ水滴や、夜のかすかな灯り、花瓶に映る反射、窓辺を埋め尽くす多種多様な植物など、細部の魅力もあふれている。2009年から2012年の間に描かれた120点の作品は、ホックニー自身が選び並べたもので、彼の眼を通して時間の移ろいを体験することができる。このアーティストブックは、2020年にサイン入り限定版として初めて出版されたが、今回は手に取りやすいポケット版として再登場する。タイムズ紙の批評家がこの本について述べた言葉のとおり――「デイヴィッド・ホックニーから花束をもらいたいなら、これはそのチャンスだ」(publisher's description)
192p 20xcm ハードカバー 2025 English
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