洋書写真集とアートブックの専門店

No. s11486
Georg Baselitz(特価品)
6,364円(税込7,000円)

 
モチーフを逆さまに描くという、大胆で単純ながら美術史を塗り替える戦略で知られるゲオルク・バゼリッツは、1960年代初頭以来、一貫して挑発的な作家であり続けてきた。彼の作品は常に強烈な緊張感を帯びながらも、驚くほど多様である。猥褻だとして初の個展から撤去された、生々しく実存的な男性像に始まり、荒廃した風景の中に障害を負い、無防備な姿で立つ人物を描いた《英雄》シリーズへと展開した。その過程で画面空間は次第に分断され、10年の終わりには、作家は世界を完全に逆さまにするに至る。木々、工場、鷲、さらには裸体の自画像までもが、文字通り上下逆に描かれたのである。これによってバゼリッツは自由に絵画と向き合えるようになり、色彩の概念的な構成や、オレンジを食べる男たち、ソ連のプロパガンダ絵画といった風変わりな主題、さらには近年の、自身の過去作と時間を越えて対話する「リミックス」と呼ばれる再制作へと関心を広げていった。デッサン、木版画、銅版画の名手であった彼は、1980年以降、斧やチェーンソーで木を荒々しく刻んだ彫刻も制作し、2000年代後半からは素材にブロンズも加えている。 最新の改訂無制限版として刊行された本書には、全メディアにわたる400点以上の作品の大判図版に加え、展示風景やポートレート写真を収録する。テキストは多角的な視点からバゼリッツに迫る。長年の研究者リチャード・シフによる、作家像とその暗いユーモアを描いた論考、批評家ジョナサン・ジョーンズによる絵画の形成と発展についてのエッセイ、1980年ヴェネツィア・ビエンナーレでのスキャンダラスな成功以降の彫刻作品を扱う美術史家エーファ・モンギ=フォルマーの論考、芸術的戦略を分析するカーラ・シュルツ=ホフマンのテキスト、作家・映画監督アレクサンダー・クルーゲによる、神話と歴史の使用に関する文学的断章集、そして美術ジャーナリスト、コルネリウス・ティッテルとのアトリエ対談が含まれている。さらに、バゼリッツ自身の言葉と図版入り年譜が加わり、ゲオルク・バゼリッツの仕事を前例のないかたちで掘り下げている。(publisher's description) 616p 33x25cm ハードカバー English
[通常価格¥21,200より65%off]

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