Tarot. The Library of Esoterica
中世以降のカードや現代アーティストたちによるデッキを豊富に収録しつつ、タロットの隠された歴史をたどるポケットサイズの一冊。
タロットを探究することは、自分自身を探究することでもあり、意味や目的、そして神聖なものとのつながりを求める普遍的な欲望を思い起こさせる。600年の歴史をもつこの伝統は、探求者たちの歴史であるだけでなく、芸術表現の旅であり、人間の物語を集団的に伝える方法をも映し出してきた。西洋において、タロットは文化的意識の影に置かれた存在であり、秘教的伝統として埃をかぶったガラスの陳列棚に閉じ込められてきた。その長く曖昧な歴史は、秘伝の書き物や口承、哲学者や賢者の学術書によって受け継がれてきた。何百年もの間、神秘家や芸術家たちがしばしば協働し、数多くの創造的な手を通じて、本来は娯楽的なカードゲームであったものを占術や自己探求の体系へと変容させ、世代ごとにその形式を進化させながら新たに解釈してきた。本書では、中世から現代に至るまでの数百枚におよぶカードとオリジナルの芸術作品の象徴的意味を探り、78枚の大アルカナと小アルカナの順序に従って巧みに配置している。また、サルバドール・ダリやニキ・ド・サンファルといった芸術家たちにとってのインスピレーションとしてのタロットの強い影響を紹介し、さらに世界中の現代アーティストたちによるデッキも収録している。彼らは皆、このメディアを文化的アイデンティティを前進させる力をもつものとして受け入れてきた。（publisher's description）
192p 20x14cm ハードカバー English
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