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No. 11337
Cristina de Middel: Journey to the Cente
16,500円(税込18,150円)

 
クリスティーナ・デ・ミデルは、見る者に思索を促すイメージを生み出すアーティスト。本書は、メキシコを通過する移民ルートにまつわる現象を調査しており、その雰囲気や象徴性は、ジュール・ヴェルヌの名作『地底旅行』に着想を得ている。ドキュメンタリー写真と演出されたイメージ、アーカイブ資料を組み合わせた独自の表現手法によって、物語は多層的に展開され、中央アメリカを横断する移民の旅は、英雄的で大胆な冒険として描かれる。舞台となるメキシコは、その魅力と過酷さが共存する国として提示されている。 2024年のアルル国際写真フェスティバル(Rencontres d’Arles)では彼女の作品が展示され、公式ポスターにも彼女の写真が採用された。クリスティーナ・デ・ミデルは、移民たちと共に彼らが「ラ・ベスティア(野獣)」と呼ぶ貨物列車に乗って旅をし、シカリオ(殺し屋)へのインタビューを行い、コヨーテ(密入国斡旋業者)や警察官とも何時間も会話を重ねてきた。自身の写真に加え、砂漠で見つけた物やアーカイブ映像を取り入れることで、物語はより立体的なものとなっている。 旅の出発点は、メキシコ南部にあるグアテマラ国境の町・タパチュラ。終着点は、カリフォルニア州の小さな町・フェリシティ ― “世界の中心”として公式に認定された場所だ。この壮大な旅には、3人の移民が語る過酷な体験談と、アーティスト自身の解説が挿入される。巻末には、メキシコ人ジャーナリストのペドロ・アンザによるあとがきが収録されており、アメリカが国境封鎖に固執することで引き起こされる問題や、その人間的な代償について深く掘り下げている。(publisher's description) 176p 156photos 30x20cm ハードカバー 2024 English

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