建築家兼アーティストのビクトリア・マカウスカイテによる、期限切れのフィルムで撮影された写真とハンドドローイングを組み合わせた作品集。
"タイトルにある「トリル」とは、コオロギやバッタ、セミなどの昆虫が出す音のことです。夏、空気は熱と湿気とこの音で膨れ上がります。その身体性は鼓膜を貫き、その妖気は葉で揺らめきます。草の上に寝そべって静かに耳を傾けることができます。しかし、「トリルを追う 」というのは 「スリルを追う 」という意味に聞こえます。狩りのスリルを味わうために、親子で蝶々ネットを持って自然に出かけます。カラフルで懐かしい夏のおもちゃとしてロマンチックに表現される蝶々ネットは、駆除のための道具でもあります。自然を植民地化し、小さな種を支配したいという人間の欲望を意味しています。子供でさえ残酷な捕食者の本能を持っているのです。この本では、より優しい視点を持つよう誘います。公園でボールを追いかけ、残っている種を数え、昆虫たちを放っておき、鳴き声を聞かせます。” 80p 30x21cm ソフトカバー 2025
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