Michel Kenna: Silver Haikus. Asia Photographed by Michel Kenna
マイケル・ケンナが初めて日本を訪れたのは1987年。それ以来、アジアは彼の繊細で独自性のある視点に継続的な影響を与えてきた。彼はその視線を通じて、アジアの風景に宿る洗練された美しさを捉えている。彼の作品には、東アジアの芸術──たとえば伝統的な水墨画や、日本の詩の形式である俳句──への明確な言及が見られる。モノクロ写真が持つ表現力、余白(=空白)を活かした構図、形の簡潔さなどを通じて、彼は詩の「墨」に代わり、写真の「銀」を用いて視覚的な詩を紡ぎ出している。その写真作品は、鑑賞者に深い没入感と静かな瞑想の時間を提供する、まさに「観る」詩である。
展覧会《Haïkus d’argent(銀の俳句)》は、マイケル・ケンナによるアジアをテーマとした作品を集めた回顧展であり、過去40年間に制作された銀塩写真の中から選ばれた作品と、ギメ東洋美術館が所蔵する東アジア美術の作品との対話を通して、彼の表現におけるアジア的要素の広がりと深さを明らかにすることを目的としている。形式的かつ美的な対比を通じて、写真と伝統芸術の共鳴が浮かび上がる構成となっている。(publisher's description) 208p 29x23cm 2025 ハードカバー
パリのギメ東洋美術館にて2025年の6月11日から9月29日の間展覧会開催。
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