洋書写真集とアートブックの専門店

No. m0724
A Magazine 29 : Curated by Cecilie Bahnsen(ご予約)
7,500円(税込8,250円)

 
第29号はデンマーク人デザイナーであり、2015年にコペンハーゲンで自身の名を冠したブランドを設立したセシリー・バンセンをゲストキュレーターとして迎える。2015年にブランドを設立して以来、セシリー・バンセンは自身の活動を通して現代的な女性らしさがいかなるものかを再定義し、日常生活において詩的かつ洗練された感覚をもたらしてきた。「forever/everyday(永遠/日常)」というアイデアを用いて、時代を超越し、身に着けられる形でありながらも、大切にされ、受け継がれていくようにデザインされた作品を描いてきた。その想いは、本号におけるアプローチにも反映されている。核心としてあるのは、女性たちであり、その声、視点、そして関係を祝福することである。中でも、編集者であり、ギャラリスト、実業家であるカルラ・ソッツァーニ、クリエイティブディレクターであり、若手支援のために「VOGUE TALENT」を創設したサラ ・ソッツァーニ・マイノによる対談によって本誌の扉が開くことは非常に感慨深いものであり、創造性を育むことの必要性や、発展していく母と娘の繋がりを語らう。またセシリー・バンセン本人もその姿を幼き息子とともに誌面に登場させ、彼女にとっては馴染みがあり、息子にとっては初めて訪れる街、東京への旅に心を躍らせている様子を写真家のfumiko imanoが写し出している。非営利インディペンデント音楽プラットフォーム「Brodie Sessions」が綴るストーリーでは、音楽がいかに家族とコミュニティを結びつけるかを探っており、コペンハーゲンのコンサート空間と音楽プラットフォームを支える母と娘が織りなすチームの対談に始まり、そしてこの街のシーンで活躍するミュージシャン「Ydegirl」、「CTM(Cæcilie Trier)」、クラリッサ・コネリーとの対話が繰り広げられる。伝説的なモデルとも評されるフライヤ・ベハ・エリクセンもまた、自分自身とその周囲にカメラを向け、レンズの向こう側にある彼女の世界を内省的に描き出し、貴重なフォト・ダイアリーをしたためている。2つのフォトエッセイは一際我々の目を惹き、セシリー・バンセンの核となるテーマに対し、瞑想的な役割を視覚的に担う。デンマークの「ルイジアナ近代美術館(Louisiana Museum of Modern Art)」では光について考察し、レストラン「ノーマ(Noma)」では夏の庭が展開する季節の移り変わりと花を通じて時の流れが解釈される。フォトグラファーであるピア・リヴェローラはヒマラヤ山脈の高地へと旅立ち、本号のためにセシリー・バンセンのスタジオで特別にあつらえられた無二の「日常のクチュール(everyday couture)」を撮影。「ザ・ノース・フェイス(The North Face)」のアーカイヴを解体して再構築している。その広大な自然風景は、写真家ホンマタカシが写すアーバン・ライフから滲み出る映画のような目まぐるしい描写と対称をなすことだろう。セシリー・バンセンと美術史家でありキュレーターのケイティ・ヘッセルは思想豊かな対話を展開し、女性的な創造性とそのキュレーションが生来持つ力を考察する。ギャラリストのジャクリーン・サリヴァンは、アートディレクターであり写真家のブライアン・カナガキが愛するオブジェのセレクションを静物画の構図に姿を変えた描写を紹介する。本号を通して浮かび上がるのは、親と子、姉妹、愛する者、友と過ごすひとときを通して共有される体験が綴った言葉である。日常がもたらす美しさ、目に見えていないもの、世代と世代を紡ぐ糸、そして今この瞬間もクリエイティビティを形作り続けている少年時代や幼少期の成長が生む経験にまつわる瞑想、黙考として展開されている。(publisher's description) 200p 26x23cm ソフトカバー 2025 English
*10月下旬入荷予定。

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