ガーリーフォトの旗手として名高い写真家ヴァレリー・フィリップスの最新作。2000年代初頭の空気をそのまま閉じ込めたスクラップブックのような一冊。本書には、2000年代初頭に出版されたモニカ、レイシー、コートニーの3人の少女を被写体にした、今や入手困難となっている名作写真集の制作過程で生じた未公開写真やコンタクトシート、ミニラボプリント、コピー、切り抜きなどをスクラップブックにコラージュしたものが収録されている。ニューヨークのアパートの一室から、果てしないアメリカ中西部へのロードトリップ。その旅路で見つけた「美しき奇妙さ(beautiful weirdness)」が彼女独自の美学で綴られた、思春期、旅、自由、そして生の輝きの鮮烈なポートレート。飾られた美しさはいらない。消毒された理想の女性像もいらない。ヴァレリーが本能のままに撮り続けるのは、いつだってそこに生きる少女たちのリアルな姿と彼女たちの何気ない日常の輝きだけ。そこに浮かび上がるのは、エモーショナルで少しざらついた、不完全なありのままの美しさ。ある評論家は、彼女のレンズが捉えた世界をこう評す:「ヴァレリーは、外見も振る舞いも目的も、社会の既成の枠組みに大胆に挑む被写体の、生のままの真の核心へと深く切り込んでいる。彼女は若い女性たちの生活に身を投じ、彼女たちの情熱、夢、憧れを記録することで、あらゆるステレオタイプや決まりごとから抜け出し、自由になっているのだ」本書は、少女時代のあくなき好奇心、デジタル時代にあってなお失われない物理的な出会いの手触り、そしてアナログのコラージュとデジタルの写真が交差する、ヴァレリーの長年のテーマが集約された一冊。本書は私たちに、誰かとのつながりや思い出、そして「私たちが日常をどう記録していくか」について、見つめ直すきっかけをくれる。250部限定。エディションナンバー入。(publisher's description) 240p 26x21cm ソフトカバー・並製本 2025 Jap/Eng
*12月下旬入荷予定。
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