1940年代、ブラジルは大きな変革の時代を迎えていた。工業化が進み、国際社会に開かれ、ナチスを逃れた多数のヨーロッパ系移民を受け入れ、芸術の前衛が芽吹く土壌が形成された。この活気に呼応するように、新しい世代の写真家たちが写真というメディアを手に取り、その時代の美的・文化的変動を記録した。
オスカー・ニーマイヤーの建築や近代都市のビジョン、ノーヴォ・シネマ、ボサ・ノヴァといった運動とともに、ブラジル写真の新しい潮流を生み出したのは、ジェラルド・デ・バロス、ゲルマン・ロルカ、ジェルトルデス・アルチュル、マルセル・ジロー、ジョゼ・オイティカ・フィリョ、トマス・ファルカスの6名である。彼らは、政治的・社会的・美的可能性を持つ写真を通じて、新しいテーマを提示した:モダニズム建築とその柔らかなライン、光と影のコントラストを活かした植物モチーフ、発想豊かな実験や遠近法の遊び、そして抽象表現への志向である。
この動きを支えたのが、多数のアマチュア写真クラブの設立であった。特にサンパウロのフォト・クルーベ・バンデイランテやリオのフォト・クルーベ・カリオカは、芸術的な競争と交流の温床となり、実験を奨励し、写真の利用を民主化するとともに、ヨーロッパや北米のシーンとのつながりを深めた。
ブラジルのモダニズム写真の形式的・美的多様性は、いまだ広く知られていない。本書は33名のアーティストの作品を通じて、ブラジルを国際前衛運動の最前線に押し上げた挑戦的な世代に光を当てる。アルル国際写真祭での展覧会共同キュレーター、マルセラ・ルグラン・マレールとエルウィーズ・コスタによるテキストが本書を導入し、ブラジル・モダニズムの3つの重要な時期を振り返る。また、視覚資料は、美術史家で作家のラファエル・カルドーゾと、人類学者・美術史家・キュレーターのフリエタ・ペスタリーノによる2篇のエッセイによって補完されている。(publisher's description) 240p 27x22cm 189photo ハードカバー 2025 English
2025年7月7日〜10月5日にアルル国際写真祭にて展覧会開催。
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