中国と日本、それぞれの場所で活動していた二人の写真家、榮榮(ロンロン)と映里(インリ)。1999年、東京で出会った二人は、言葉を共有できないまま、写真を送り合うことで関係を深めていきます。本書『Love Songs』は、そのやりとりの軌跡を、写真と現在も残る手紙によって編み上げた一冊です。互いに送られた写真の周囲には、中国語、日本語、英語で断片的な言葉が書き込まれています。それらは相手へのメッセージであると同時に、言語や国境を越えてつながろうとする、自らへの誓いのようにも響きます。二人のあいだで交わされたのは、写真だけではありませんでした。初めての出会いのあと、映里が榮榮に手渡した小さな贈り物——ガラスの中に封じ込められた黄金虫のキーホルダー。そのささやかな光を宿した存在は、これから始まる往復のやりとりを予感させる、ひとつの起点のようでもありました。 2022年には、パリのヨーロッパ写真美術館にて開催された展覧会「Love Songs: Photography and Intimacy」において、本シリーズ〈Personal Letters〉が初めて公開されました。本書には当時ディレクターを務めたサイモン・ベーカーによる寄稿も収録されています。きわめて個人的な往復から生まれたこの作品は、人と人が出会うこと、そして写真というメディアがどのように存在しうるのかを、静かに、しかし深く問いかけます。それは、二人のあいだで始まったひとつの「歌」が、やがて世界へとひらかれていく、そのはじまりの記録でもあります。そしてこの出会いは、やがて二人の名前がひとつになる、その創作のはじまりでもありました。(publisher's description)
104p 24x24cmハードカバー 2026Eng/Ger
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*6月上旬入荷予定。
[榮榮&映里(RongRong&inri)]
2000年に北京で共同制作を開始した、アーティストデュオ。人と自然との関係性を自身の身体を媒体として表現した作品や、生活を通して中国の社会的現実を捉えた作品などを発表。代表作に『富士山、日本、2001年』や『六里屯、北京』(1996〜2003)、『妻有物語』(2012〜2014)などがある。2007年、北京・草場地芸術区に「三影堂撮影芸術中心(Three Shadows Photography Art Centre)」を設立。2009年からは、中国の若手写真家を発掘・支援するための「三影堂撮影賞/ Three Shadows Photography Award / TSPA)」を主催。2015年には、アルル国際写真フェスティバルと正式提携した国際写真祭「ジメイ×アルル国際摂影季」を立ち上げる。主な展覧会に「大地の芸術祭越後妻有アー トトリエンナーレ 2012」(新潟、2012年)、「写真のエステー五つのエレメント」(東京都写真美術館、2013年)、 「LOVE展:アートにみる愛のかたちシャガールから草間彌生、初音ミクまで」(森美術館、2013年)、「即非京都」 (KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭、2021年)、「Love Songs」(MEP、2022年/ICP 2023年)など。近年では、M+(香港)、ハウス・デア・クンスト(ミュンヘン)、テート・モダン(ロンドン)、ハーシュホーン美術館(ワシントンD.C.)、ヨーロッパ写真美術館(パリ)、国際写真センター(ニューヨーク)、ハイ美術館(アトランタ)など、世界各地の美術館で広く作品が紹介・収蔵されている。2022年、日本写真協会賞国際賞 受賞。現在、京都を拠点に活動を展開している。
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