現代ドイツ写真を代表するベヒャー派の女性写真家、カンディダ・へーファーの図書館シリーズ。
カンディダ・へーファーの魅惑的な写真を通して、世界で最も美しい図書館をを映し出す印象的な一冊。空間をこれほど見事に撮影する写真家はカンディダ・へーファーをおいてほかにおらず、また図書館の壮麗さ、静謐さ、そして雄弁さをこれほど鮮やかに捉えた者もいない。世界各地を巡りながら、ヘーファーは秩序や反復、そして形態のなかに宿る洗練された美を映し出す。整然と並ぶ書架や机の列、高くそびえる本棚、さらには積み重ねられた紙の束までもが、催眠的でありながら心を静めるパターンを生み出している。大判カメラと小絞りによって撮影されたこれらの驚くほど精緻な写真には、ニューヨークのピアポント・モーガン図書館、スペインのエル・エスコリアル、ローマのヴィラ・メディチ、ハンブルク大学図書館、パリのフランス国立図書館、マドリードの国立考古学博物館などが収められている。そこに写し出されるのは卓越した建築だけではない。繊細な色彩と自然光に満ちたヘーファーの写真は、人影がないにもかかわらず生命感に輝き、図書館が単なる蔵書の保管場所ではないことを繰り返し思い起こさせる。ベルト・エーコによる、自身と図書館との深い結びつきを綴ったエッセイは、ほとんど言葉を用いることなく展開されるこの崇高で敬意に満ちた旅への、これ以上ない導入となっている。(publisher’s description)
272p 25x30cm ハードカバー 2019 Eng
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