エリザベータ・ポロディナの最新ファッション写真を豪華な図版により紹介するモノグラフ。感情とシュルレアリスムが交錯し、不穏なまでに映画的なヴィジュアル・ナラティヴを紡ぎ出す。エリザベータ・ポロディナは、ファッション写真を心理的な緊張感に満ちた鮮烈な物語へと変貌させることで高い評価を築いてきた。彼女の作品が立ち上げるのは、モデルたちが神話的な存在となり、妖しく美しい瞬間のなかに宙吊りにされたかのような感情の領域である。本書でもまた、ファッションを意識と無意識の双方に働きかける物語の媒体として捉える探求が続けられている。臨床心理学のバックグラウンドを持つポロディナは、その知見を写真表現へと浸透させ、治療的ともいえる強度を作品に与える。光、色彩、構図を巧みに操りながら、被写体の内面を掘り下げていく。彼女のヴィジュアル・ランゲージは、アナログ写真の温もりとハイファッションの精緻さのあいだを揺れ動く。淡く抑えられたパステルカラーは深みのある宝石のような色彩へと溶け込み、夢幻的な柔らかい輪郭は鋭利なピントと対峙する。そこに写し出されるのは、憂愁、憧憬、内省といった感情でありながら、洗練された美しさを損なうことはない。制作プロセスを詳しく解き明かすエッセイを収録しつつ、ポロディナの最新作をエレガントなブックデザインのもとにまとめあげた一冊となっている。(publisher's description)240p 24x30cm 180photo ソフトカバー 2026 English
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