洋書写真集とアートブックの専門店

No. m0789
A Magazine Curated by Hiroshi Fujiwara(ご予約)
7,500円(税込8,250円)

 
日本人ミュージシャンでプロデューサー、ファッションデザイナー、藤原ヒロシをゲストキュレーターとして迎えた『A Magazine Curated By』の第30号。
藤原ヒロシは40年以上にわたり、現代のファッション、音楽、ポップカルチャーの形成に影響を与えてきた。「ストリートウェアのゴッドファーザー」として広く知られる藤原は、1980年代、東京のカルチャーシーンを象徴する存在として頭角を現した。はじめはパンクに、のちにヒップホップに惹かれ、その両方が日本で黎明期にあった頃に、いち早く聴衆へ紹介したDJのひとりとして、ニューヨークやロンドンのレコードやアイデア、そこで受けた刺激を、東京の新しい世代へと届けた。裏原宿カルチャーの誕生に果たした役割、ストリートブランド、グッドイナフの設立、高橋盾との「AFFA」の立ち上げ、そしてその後のフラグメントデザインは、ストリートウェアに新たな語彙を確立する一助となった。またルイ・ヴィトン、ナイキ、リーバイス、モンクレールといったブランドともコラボレーションし、独立したクリエイティブ活動と老舗ファッションハウスとのあいだにある境界に挑んできた。しかしその影響は、自らデザインしたプロダクトをはるかに超えて広がっている。長年にわたり創造的なコミュニティをつなぐ架け橋として、分野や地域を越えた関係や交流を育んできた。DJ、プロデューサー、デザイナー、そして文化の仲介者として、一見無関係に思える世界の繋がりを見い出すことでキャリアを築き、しばしば文化の変化が広く届く前にそれを予見してきた。
本誌のために藤原は、自身の幅広い関心を映し出すアーティスト、ミュージシャン、デザイナー、写真家、映像作家、書き手からなる国際的なコミュニティを集めた。本号は、テイスト、好奇心、そして観察するという行為をめぐる探求であり、いまも自身の視点を形づくり続ける人々、場所、アイデアを浮かび上がらせる。本号のキュレーションについて、彼は次のように語る。「僕がいちばん好きなもの。愛しているもの。楽しんでいるもの。そのすべてがここにある。それを皆さんと分かち合いたい。」
本号の中心となるファッションストーリーは、写真家である善本喜一郎が撮影し、レイナ・オガワ・クラークがスタイリングを手がけた。本作では、1984年に撮影された善本のシリーズ「東京タイムスリップ」の画像やロケーションと同じ場所で撮影された現代の渋谷の風景を対比させており、善本自身にとって初めてのファッション撮影となる。藤原の自宅で撮影された蒐集品や日々の持ち物を記録した写真による目録は、その世界を親密に映し出すポートレートとなり、別のシリーズでは、作者にとって個人的な意味をもつ都市の各所を記録している。日本のコンビニ食を遊び心とともに再解釈した企画では、フォトグラファーのヒューゴ・ユーとフードスタイリストのパール・ジョーンズが、藤原の愛する世界各地のレストランの料理を、パッケージ入りのコンビニ食へと変えている。
藤原の人生を通じて変わらず傍らにあった音楽は、本号全体にも通底している。ニューヨークを拠点とするインディペンデント・レーベル「ビッグ・クラウン・レコード」の創立10周年を祝し、藤原は同レーベルに所属するインドネシアのバンド、ジ・マーローズの楽曲「What’s On Your Mind」のリミックスを2曲制作した。併せてレーベルの成り立ちと音楽的感性を掘り下げる対談を掲載。インダストリアルデザイナーでありDJのユージン・ワンと、韓国のバンド「ヒョゴ」のフロントマン、オ・ヒョクによる親密な対話では、その友情と今日におけるテイストのあり方が語られる。
その他、お気に入りのアーティストであるスクリプカリウ落合安奈と森本啓太、アイ・ウェイウェイ、三好耕三、山路雅央、「SIX」としても知られるサイモン・バーカーなどなど、多数のメンバーがコントリビュート。
慣習的な手法よりも、発見に対する変わらぬ開かれた姿勢に導かれた、比類なきクリエイティブ精神が浮かび上がる1冊となっており、音楽やファッションからアート、建築、映画まで、世代を超えて影響を与えてきたクリエイティブ実践の背後にある好奇心と直感を明らかにする。30x23cmソフトカバー 2026 English
*11月下旬入荷予定。

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