佐内正史のデヴュー作『生きている』をはじめ多くの写真集を世に送り出してきたアートディレクター町口覚のレーベルからの写真集。町口が佐内に初めて出会った頃に見せられ、その後約13年の年月を経て写真集の形を成すに至った作品。「この写真集は、『写真よさようなら』と表裏一体である。」と森山大道が述べる佐内正史の原点。これは、写真家・佐内正史の初期作品群を、新たにプリントし直すことによって全く新しく生まれ変わった写真集である。目に映る世界を全部見ようとする佐内の、光と影、対象物とのあまりにも純粋な関係が、目に焼き付けられるように、紙に刷られている。これまで数々の写真集を共につくってきたアートディレクター・町口覚が、造本では “写真集”づくりにおいて基本に忠実に設計をする一方で、印刷では特色四色という大いなる挑戦をした一冊。184p A4変型 86photo 2008
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