1908年8月22日-2004年8月3日 フランス生まれ。それまでは大型のカメラを組んで撮影されることが一般的だった写真史の中で、新規に登場した小型カメラを用いて「決定的瞬間 image a la sauvette」と呼ばれるス
ナップショットを作品化したことで知られている。水たまりの上を飛び跳ねる人物を収めた写真《サン=ラザール駅裏》は20世紀で最もよく知られた写真の一枚とされる。1947年にはロバート・キャパやデヴィッド・シーモア、ジョージ・ロジャーらとともに写真家集団「マグナム・フォト」を結成するなど、カルティエ=ブレッソンが20世紀写真史に残した影響の大きさは計り知れない。(藤生新)