1990年代後半以降、幅広く活躍する人気写真家。63年神戸市生まれ。94年フランスのロックバンド"マノネグラ"のラテンアアメリカツアーを撮影したシリーズ"GOOD TRIPS,BAD TRIPS"で、キャノン写真新世紀・ロバートフランク賞を受賞し脚光を浴びる。写真集は、フィリピンなどを旅して撮影された『VERY SPECIAL LOVE』や、撮る側と撮られる側の瞬間の交感が心地良い、知的障害者達のバンドを捉えた『サルサ・ガムテープ』など初期の作品集から、近年の長い歳月撮り続けて来た「桜」をモチーフにした『encounter』や『Cherryblossoms』での、美しいだけの桜の写真とは異なる、出合いの瞬間のきらめきのさまざまな印象を捉えたものまで、一貫しているのは、ありがちな認識に流されがちな対象を、その写真によってさり気なく新しい視点と認識を感じさせてくれる点にあり、人気写真家の側面を越えて目の離せない存在の写真家。