「漂い流れ着いた部屋の窓からは空の文字が見えていた。
読みようによっては様々な意味を持つその文字は、塀の向こう側から
こちら側の僕を、少し背伸びをしながら覗き込んでいるように見えた。
何かを僕に問い掛けているようにも思えた。
それとも、空っぽになった今の僕を嘲笑っているだけなのだろうか?
(中略)
まるで、僕らの上にはいつでも、文字に変えられる前からの
虚空の空が広がっているかのように。」(あとがきより)
大塚浩二2冊目の写真集は、2000年代半ばに東京を中心にしたストリートスナップで構成され、 人、モノに溢れた街にある"Empty"な様相をニヒルな眼差しで捉えている。 そして、これが私たちの現実であることに気付かされる作品となっている。
94p 25x26cm 87photo ハードカバー 2018 Eng/Jap
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