日本人写真家、ホンマタカシの作品集。北海道の知床国立公園で狩猟された鹿の血の痕跡(trails)が影を感じさせながらも美しく綴られている。儀式的に描かれた痕跡か、それともカリグラフィーで書かれた文字か。2009年から2018年の冬の間に撮影された鹿の血痕は、この一冊の作品集の中で抽象的かつ象徴的に描かれる。神聖視されながらも鹿の過度な増加は度々物議を醸してきており、殊に農作物の被害に関しては問題視され、行政は地元の猟師たちに自らの手でこの問題を対処するよう呼びかけている。作者は、鹿の頭数を減らした結果生じたもの,雪を染める野生の赤い爪痕を記録する。 32x22cm ソフトカバー 2019 English.
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