79歳を迎える荒木経惟が中判フィルムにて撮影したカラー、モノクローム写真の新作約90点を展示した『梅ヶ丘墓情』展のカタログ。人形、怪獣のオブジェ、花、空などを梅ヶ丘の自宅内とその周辺で撮影した作品群を収録。荒木の作品には「東京ヌード」(1989年)、「東京物語」(1989年)、「東京コメディ」(1997年)など自身の生まれ育った「東京」を冠するものが多く存在するが、今回、荒木は現在居を構える「梅ヶ丘」をタイトルに選んだ。これまで、時代を謳歌した女性や出来事、変わりゆく街並みをカメラによって「複写」することで世相を作品にまとめ、父、母、そして妻陽子、愛猫チロの死を写真に収めることで看取って来た荒木のレンズは、今や自らに忍び寄る死を意識し自身へと向かう。撮りたいものや撮る習慣になっているものを淡々と写す日々――ありのままに提示される写真の堆積を前に、その解釈は見る者に委ねられている。27p 37x25cm 96photo ソフトカバー 2019 Japanese
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