2022年3月から8月にかけて開催されたMEP(Maison Européenne de la Photographie, ヨーロッパ写真美術館)での展覧会に伴い出版された作品集。レコードの両面のように構築された本書では、写真作品の中心に自身の親密さを置いた16人のアーティストの作品をまとめ、恋愛関係のプリズムを通して写真の歴史に新たな見方を提供する。収録されている主な写真シリーズには、荒木経惟の『センチメンタルな旅』(1969)と『冬の旅』(1989-1990)があり、新婚旅行から亡くなるまでの妻陽子との関係の始まりと終わりを示している。また、ナン・ゴールディンの傑作『The Ballad of Sexual Dependency』(1983年以降)は、当時のニューヨークのアンダーグラウンドを親密に探索するものである。 1950年から2021年までをカバーする本書は、象徴的なシリーズとフランスでこれまでにないイメージの組み合わせを提示する。愛、物理的な近接性、セクシュアリティ、そして親密さの理解と表現における写真の役割を問いかけ、写真と現実との特別な関係、そして愛と呼ばれる言葉では言い表せないものを明らかにする一冊。MEPのディレクターであるサイモン・ベイカーによる序文を掲載。221p 27x20cm ハードカバー 2022 French
収録作品
Side A : 1950-2000
- René Groebli(ルネ・グローブリ)
- Emmet Gowin(エメット・ゴウィン)
- Nobuyoshi Araki(荒木経惟)
- Hervé Guibert(エルヴェ・ギベール)
- Alix Cléo Roubaud(アリックス・クレオ・ルーボー)
- Larry Clark(ラリー・クラーク)
- Nan Goldin(ナン・ゴールディン)
Side B : 2000-2021
- Sally Mann(サリー・マン)
- JH Engström & Margot Wallard(マーゴット・ウォルアード & JH エングストロム)
- RongRong&Inri(榮榮&映里)
- Hideka Tonomura(殿村任香)
- Leigh Ledare(リー・ルダー)
- Lin Zhipeng(リン・チーペン)
- Collier Schorr(コリエ・ショア)
- Karla Hiraldo Voleau(カルラ・ヒラルド=ヴォロー)
- Motoyuki Daifu(題府基之)
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