アメリカの写真家、マーク・モリスローの極めて多様な作品は、これまでボストンの有名な仲間であるナン・ゴールディンやデヴィッド・アームストロングとの関連で展示され、議論されることがほとんどだった。彼らと同様にモリスローはパンクやボヘミアに触発されたライフスタイルを持つ友人たちの輪を記録した。マーク・モリス
ローは、ゴールディンやアームストロングより数年遅れて1982年にボストン美術館付属美術学校を卒業。1980年代半ばにニューヨークに移り住み、1989年にわずか30歳でエイズ関連の病気で亡くなった。マーク・モリスローの1980年代の短い創作期間は驚くほど生産的で、その個性的な美学が際立っていた。彼は絵画的なポートレートやヌード写真で友人たちを捉え、ポラロイドカメラは彼自身の身体を映し出す鏡となり、病と腐敗を映し出した。亡くなるまでの3年間、彼は写真の実験をますます暗室に移し、ポルノ雑誌のページや自身のレントゲン写真をネガとして使った。ヴィンタートゥール写真美術館での展覧会を機に、マーク・モリズローの遺産(RingierCollection)との協力で実現したこの初の総合的なモノグラフは、多くの知られざる作品を紹介している。騒然としたパンクの始まりから、広範なラボ作業によって生み出されたサンドイッチ・プリントまで、その粒状性と淡い色彩はピクトリアリズムを彷彿とさせる。本書には500点以上の写真が掲載され、新たに依頼されたエッセイと完全な伝記が添えられている。(publisher's description) 2010年11月27日から2011年2月13日まで、スイス、ヴィンタートゥール写真美術館で開催の展覧会にあわせて
刊行。600p 26x20cm 500photo ソフトカバー 2010 English
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