石川真生の『Life in Philly』は、1986年に彼女がフィラデルフィアを訪れたときの経験から生み出された。沖縄の米軍基地近くのバーで働いていた1975年に出会った元米軍兵士のマイロン・カーを、約10年後フィラデルフィアに訪ねたことがきっかけとなり、石川はそのまましばらくアフリカ系アメリカ人コミュニティに住むことになった。フィラデルフィアのダウンタウンを最も生の形で体験した経験から生み出されたイメージ群において、彼女が出会った人々は生き生きと自然に描写されている。写真集には、竹内敬一、東松照明、杉浦圭祐によるテキストを収録。『フィラデルフィア。1682年、クエーカー教徒のウィリアム・ペンが同志とアメリカに渡来、この地に居住区を建設したのが市の起源。「フィロス」は愛、「アデルフォス」 は兄弟を意味し、「ア」は都市名に付けられた語尾形。石川真生が切り取った一連の写真。1986年に彼女が見たフィラデルフィア。それはこのフィラデルフィアの名づけの由来と相通ずるものだろう。遠い島国からやってきた一人の写真家を、被写体となっている人々、家族はそのありのままをもって迎え入れている。時にそれはありふれた日常であったり、パーティーであったり、夫婦喧嘩であったり、SEXであったり、包み隠さない彼らのすべてだ。』― 竹内敬一『Life in Philly』内のエッセイ「Spirit of Philly」より抜粋64p 36x26cm ソフトカバー 2010
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