岡村昭彦はベトナム戦争の初期に有名な戦争写真家となり、その後、ビアフラや中東での戦争を記録した。1969年、彼は東南アジアからダブリンに移った。そこから北アイルランドのデリーなどを頻繁に訪れ、北アイルランドの 「紛争 」を記録した。本書は、これまでほとんど未発表であった岡村のアイルランドでの作品を初めて一冊にまとめたものである。テキストなしの全ページ写真図版で掲載された岡村の作品は、ソフトで淡い色彩に包まれ、それが着想された状況の暴力性とは対照的である。恐怖、恐怖、期待、そして諦念の感情に溢れたこれらの写真は、岡村の人間性と好奇心、日々の存在への関心、そして戦時中の生活の不条理、不自然さ、混乱などを浮き彫りにしている。著名な写真史家や専門家による刺激的なエッセイは、この驚くべき写真集を岡村の作品群との関連において位置づけ、これらの写真を写真というメディ
アと写真史の両方の歴史の中に位置づけている。初めて写真集として出版された北アイルランドの詩的で印象的な写真は、20世紀を代表する戦争写真家の作品の中で、めったに検証されることのない一面を明らかにしている。（publisher's description)160p 28x20cm 75photo ハードカバー 2024 English
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