ファッションデザイナーのアズディン・アライアは、倉俣史朗に強い敬意を抱いており、2005年には自身の財団で倉俣の作品展を開催している。倉俣の家具デザインには、日本の装飾美術の豊かな歴史と、「形は機能に従う」というモダニズムの思想に通じる、日本特有の構造的なシンプルさへの志向が色濃く表れている。現在、アライア財団では、倉俣の作品23点と、アライアによるオートクチュールの作品20点を並べて展示し、形と素材の響き合いを表現している。シンプルなドレスのルレックスニットは、金属メッシュを編んでつくられた椅子と呼応し、透明なアクリルの棚は、ランウェイを彩った極薄のモスリンのドレスを思わせる。いずれの作品にも共通しているのは、圧倒的な軽やかさと、抽象表現への関心だ。(publisher's description) 88p 30x23cm ハードカバー 2025 English
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