Ray K. Metzker: City Lux
レイ・K・メツカーは、いまやアメリカ写真界の偉大な巨匠のひとりとして知られている。バウハウスの先駆者ラースロー・モホリ=ナジの発案で設立された、シカゴの先進的なデザイン研究所(Institute of Design)で学んだ彼は、早くから独自の実験的スタイルを確立した。複数の領域を横断し、慣習を打ち破り、写真を新たな芸術的高みに引き上げたのだ。1967年にニューヨーク近代美術館(MoMA)で初の個展を開いた後、ロサンゼルスのJ・ポール・ゲティ美術館をはじめ、全米の主要な美術館で大規模な回顧展が続いた。それでも、この影響力のある写真家は長いあいだ十分に知られてこなかった。今回の新版は、メツカーに全面的に焦点を当てた久々の出版であり、その作品が本来受けるべき評価をようやく与える一冊となっている。
本書には、フィラデルフィアにあるレイ・K・メツカー・エステートのアーカイブを中心とした150点の白黒写真が収められ、メツカーの作品世界を新たな視点からとらえ直している。そこに並ぶ写真は、光と構図に対する比類なき達成を示している。垂直線と水平線が織りなす幾何学的な都市景観、意表をつく二重露光、重ね合わせたネガ、抽象的なグリッド構造──どのイメージも、モノクロ写真のモダンな巨匠としてのメツカーの独自性を証し立てている。 (publisher's description) 240p 24x27cm ハードカバー 2025 English
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