20世紀半ばの写真界を代表する先見者リゼット・モデル。その最も象徴的な作品200点以上の精緻な図版を収録した本書は、都市生活の生々しく躍動的な精神と、そこに潜む鮮烈な社会的コントラストを捉えた彼女の写真世界を称える一冊である。1933年から1959年にわたる作品を網羅したこの包括的なコレクションは、ウィーンに生まれたモデルがニューヨークで革新的なキャリアを築くまでの軌跡を描き出す。名高い《コニーアイランドの海水浴客》や《カフェ・メトロポール》の写真に加え、これまで未公開だった作品も収録され、挑発性と共感性を併せ持つ彼女独自のスタイルへと読者を深く引き込む。独学で写真を学んだモデルの表現は、フランス滞在時に大きく花開いた。ニースで撮影された、暇を持て余す上流階級の初期肖像は鋭い社会批評として機能し、彼女を視覚表現における大胆な新しい声として際立たせた。ニューヨークへ移住後、モデルの作品は『ハーパーズ・バザー』をはじめとする一流誌を飾り、貧困層が暮らすロウアー・イーストサイドから華やかな社交界まで、都市が内包する強烈な対比を鮮やかに提示した。さらに、晩年に訪れたアメリカ西海岸やベネズエラでの憂いを帯びた写真群が加わり、モデルの表現が今なお持つ切実な意義を浮かび上がらせる。ヴァルター・モーザーによる洞察に満ちた論考も収録された本書は、写真愛好家はもちろん、芸術・歴史・社会批評の交差点に関心を持つすべての人にとって必携の一冊である。(publisher's description) 256p 30x24cm ハードカバー 2025 English
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