マット・ブラックは6年間にわたりアメリカ全土の「集中貧困地帯」を旅し、訪れた場所で物を収集した。プラスチックのスプーンやフォーク、宝くじの券、酒の瓶、ライター、医療書類、運転免許証、家族写真、メモや手紙、など。本書ではこれらの物やコラージュの写真、マット・ブラックの代表作『American Geography』の未公開写真、そして「アメリカンドリーム」から切り離された人々の声を紹介している。これらの質素で捨てられた品々は、車道や歩道から集められたアメリカの肖像画を形成する。
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1942年にゴードン・パークスが撮影した政府職員エラ・ワトソンの肖像「アメリカン・ゴシック」は、20世紀で最も有名な写真のひとつである。写真家と被写体との広範な共同作業の一環として制作されたこの作品は、首都を階層化した人種的、職業的、経済的なヒエラルキーの中での一人の女性の位置づけの記録であると同時に、人種隔離されたワシントンD.C.で暮らす現実を視覚的に見つめ直したパークスによる作品でもある。
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オランダのグラフィックデザイナー、カレル・マルテンスの約60年間の作品と活動を収録した第4版。ヨーロッパのアート、デザイン界の中で興味深い場所に位置づけられるカレル・マルテンスは、書籍や印刷物のみならず切手、コイン、標識など幅広い公的な仕事を手掛けると同時に、幾何学的・動的な構造物から紙の作品、モノプリントまでアート制作も継続して行っており、両者の密接な関係が見て取れる。
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《特集》ファウンド・プリント:大竹伸朗の書庫より 画家・アーティスト,大竹伸朗のアトリエには本や雑誌,新聞,ポスターをはじめ,大量の印刷物のかたまりが散在している。作品とマテリアルが混ざり合うこの空間では「作品」の境界はぼやけ,印刷物はそのグラフィック性とモノとしての立体性を同時に露わにする。
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日本の木版画は西洋にはそれに相当するものがない現象であり、そこには人を赤面させるエロチカと同時に息をのむような風景が存在する。 そこでは悪魔や異界の物が生ける物を苦しめ、力士、歌舞伎役者、遊女がロックスターとなる。 本書では1680年から1938年までの200の最も優れた版画を取り上げ、その背後にある物語と登場人物を明らかにする。 世界中の美術館やプライベートコレクションから選りすぐった89のアーティストの作品を収録した豪華で見ごたえある1冊。
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本書はデイヴィッド・ホックニーの『A BiggerBook』より新たに組み立てられた。彼の作品はその時代の声との対話として毎年発表され、ポートレイトや展示ビューが補足された年代順のテキスト、アーティストによるレビューと考察が紹介されている。彼らは、ページごとに新しい視点を持ち、ホックニーがどのように芸術的研究を行っているか、彼の絵画がどのように発展しているか、そして彼が多面的な作品のインスピレーションをどこで見つけているかを明らかにする。
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滝沢がカメラを通して捉えてしまうものに建築物の断片や表面の形状、彫刻を写した作品がある。それらはそのものがあった場所や存在価値を宙刷りにし、有様が変容し行き場のない喪失感だけが 表層の実態感(物質感と気配)だけが引き剥がされる。写されたものたちは中心を失うことで新たな象徴性だけが全面に現れる。この本に写っているものは、もともと持たされていた意味や関係性を失ってもなお、そのもの気配だけが、紙にプリントされ移動し彫刻やモニュメントのように変換される行為が映し出されている。
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ドイツ生まれ・現在はイギリスを拠点とするアメリカ人フォトグラファー、カレン・ノールの作品集。〈Connoisseurs〉(1986–1990)と〈Academies〉(1994–2005)の二つのシリーズで構成。本作では絵画や彫刻の展示された空間に、同施設の撮影地の収蔵物でもある動物の剥製が現れるのが印象的で、このシリーズを起点に動物の剥製が彼女の後々の作品シリーズでも登場している。
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日本人写真家、柴田敏雄の作品集。本作では、構図の緻密さや正確さで知られる作者の未発表カラー作品16点が収録されている。自然物、そして殊に人工物を写した壮観な風景写真の表現は、作者の制作の核心であると言えるだろう。本作に収録された作品群は、活動初期である1968年に学んでいた絵画の伝統に則り、美しいものの抽象化について謳っている。コンサーティーナ(蛇腹)形式で製本され、背には紐が取り付けられているため、その紐を利用して掛け軸のように長く伸ばして壁に飾れる仕様となっている。
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