本書は、写真家で批評家の中平卓馬による文章を初めて英語で集成したもの。数十年にわたる活動のなかで、中平は写真と文章の双方で、視覚文化や政治について鋭い問いを投げかけ続けた。編集・翻訳を担当したダニエル・アベとフランツ・プリチャードが書くように、中平の論考は「世界と向き合う際に、写真という媒介を通すことへの疑念と、その可能性の双方を示している」。
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人の苦しみにも、ささやかな喜びにも敏感だったロベール・ドアノーは、1950年代に 広まった「ヒューマニスティック・フォトグラフィー(人間主義的写真)」を代表す る写真家のひとりである。とりわけパリの街を写した詩情あふれるポートレートで愛 されており、魅力的な人物やユーモラスな出来事、そして一瞬の愛情を見逃さず、完 璧な構図でとらえる独自の感性を持っていた。本書は彼の輝かしいキャリアを総括す るような内容で、パリを舞台にした代表作はもちろん、あまり知られていない作品も 多数収録されている。
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本書は、“ビッグアップル”を愛するすべての人に向けた、印象的なコーヒーテーブルブック。フィル・ペンマンは、アメリカ東海岸の大都市ニューヨークを、静かで穏やか、これまでほとんど見られることのなかった表情から描き出す。写真の一部は大雪嵐の最中に、また一部はコロナ禍によるロックダウン期間中に撮影されており、私たちが知っていた世界を一変させたパンデミック下の制限を記録する同時代の証言ともなっている。
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フェミニンでありながら冒険的なスピリットを捉えることで知られる象徴的なファッションフォトグラファー、パメラ・ハンソンが1990年代に撮影した最も記憶に残るファッション写真をあらためて紹介する。当時を代表する最も著名な顔ぶれが登場し、その多くが、現在もなお新鮮さと同時代性を保っている。
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アーティストブックとスクラップブックのアルバムのあいだに位置づけられる本書は、500部限定でサインとナンバリングが施され、トッド・ハイドの作品世界を、彼自身のヴァナキュラー写真コレクションとの対話を通して回遊する体験へと導く。本書には、未発表作と代表作を織り交ぜたトッド・ハイドの肖像写真、都市の家屋の眺め、風景写真のセレクションが収められている。
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1989年1月のある晩、パオロ・ロヴェルシはケララ地方コーチンのマラバル・ホテルに立ち寄った。彼はこれまでにも何度かインドを訪れていた。その晩、ピエル・パオロ・パゾリーニの『インドの香り』を読み始めたとき、ふと気づく。自分が滞在しているのは、ほぼ30年前に同じイタリア人作家が宿泊したのと同じホテルだったのだ。パゾリーニの原文とともに刊行された本書は、読者を神秘的で幻想的なインドの世界へと誘う。
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本書では、2023年アンリ・カルティエ=ブレッソン賞受賞の仏アルジェリア人写真家カリム・カルが、北アルジェリアに位置する高カビリア地方の夜を探求している。この山岳地帯は、歴史を通じて帝国主義、植民地支配、暴力に対するある種の抵抗の象徴として、集合的想像の中で語られてきた。カリム・カルは、この土地を形作る都市景観、建築、植生に焦点を当てる。カビル人の孫である写真家は、本作を通じて自己のアイデンティティを追求する意図はなく、あくまで独自のドキュメンタリー表現として位置づけている。
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ベルリンの建設現場から1950年代アルジェのフェルナン・プイヨンによる住宅まで、ステファン・クチュリエは、写真というメディアとそのいわゆる客観性との関係を再考する。複数の画像を重ね合わせることで、抽象とドキュメンタリーを組み合わせた、多様な形と色彩のタブローを構成している。約30点の大判写真が収められ、詳細な観察を可能にし、この建築群における「芸術の総合」の仕組みを浮かび上がらせる。
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